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この読書感想文は、批評とも感想ともとれない、また推薦でもない、ただの自己中心的記録日記である。 そこらへんを考慮した上で読んでくれ。
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 まさに、クチュクチュバーン。

 としか、言いようがない作品。いい意味で。


 まず、この作品で最も目が付くところは、設定が激しい。
 時代は近未来。
 で、クチュクチュバーン。
 やばい、この単語(!?)で全てが片づく作品だ。

 っと、落ち着いて。
 この作品では、近未来・異常な気象によって生じた異常な進化によって変わった人たちがいる世界。
 世界は変わり、人間とは到底言えそうにない元人間がたくさんいる世界。
 人面犬、ビルほど大きな女、手足が計十本のピンク、などなど。
 そんな人々(?)の織りなす、危険で残酷な物語。
(あれ? はじめてあらすじを言ったのでは)


 何より目を引くのは設定であった。
 設定以外の何者でもない。
 俺自身が設定至上主義者であるので、この作品は目に見えて異常な設定であるので、たいへん楽しめるのである。
 だが、問題は、その設定の勢いに任せて、転から結までの課程が短すぎる。
 さらに、視点がころころ変わるので、勢い任せになっているのがありありと分かってしまう。
 だが、この作品の設定では、勢いが無くては語りがたく、また視点の変化がなければ、あまりにも薄くなってしまう。だからこの急展開を要したのだろうか。




 同じ本に集されていた「人間離れ」だが、
 これもまた設定が。

 近未来、空から降ってきた大量の卵によって、機能のほとんどが壊され、そして孵化してきた謎の生命体によって殺戮。そして豹変する人々。
 まさにクチュクty(ry



 この二つに共通して言えるのは、
 人間の変化と無変化、であろう。
 そこらへんを考えて、読んでみると「はぁ、人間って卑しいなぁ」なんて思えたりする。
 そう考えるとさらに、「クチュクチュバーン」が問題提起で、「人間離れ」が証明の1つ、と思えるのは少しおこがましいかな?
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 朝日新聞で、やっと完結しました。連載モノはいいねぇ、読み続ける応えがある。
 制作と同時並行で毎日読んでいけるのが、いいのだよ。


 長い間、読み続けてきましたが、現代社会を観察して書かれた作品だと言うことがよく分かった。

 まー、一番最初はどう動くかなーって思いながら読んでいたけど、飲み込まれてしまった。自然と。
 別に設定が面白いとか、そういうのではなく、ただ純粋に飲み込まれたのだ。
 何を言っているかわかんねぇだろうが、俺自身もあんまり分かっていないんだ。

 …………よし、落ち着いた。
 言うなれば、「世の中と人」。
 それを捕らえ、また考えた作品なんだろう。
 人は世の中に流されて生きて行かなくてはならない。独立して生きられる人間なんていられないからね。どうしても社会の一部に依存しなければならないからね。
 それでも、その社会の流れに反したり、また順応したりするのもまた人間であったりするわけだ。

 さて、そんな人と世の物語であったわけだが、
 ちょっとばかし最後の辺りはトントン拍子だったかなーって判断できる。
 けれどさ、じっと考えてみると、それはトントン拍子、というより当然のことであると分かるのだ。
 人と世、そして人と人とのつながり。
 それらがあって、世があり、また人があるわけだ。
 だから、そのトントン拍子はひどく当然で、全く以て当然然たるものだったわけだ。



 俺、この自己満足的読書感想文もどきを書き続けていて、今、初めて、書いててよかったなーって思った。
 なぜなら書籍になったらちゃんともう一度読み直してみよう、って思えたから。
 これってすっごいことかもしれないなあ。日記続けている人の気持ちが少し分かった。
 NO WOMAN,NO CRY.

 この作者、自分は好きなんですが、
 今回の作品は、長嶋らしくなかった。=楽しめなかった。

 この作者の面白さは、やはり『空回りする男』にあると私個人としては思うんですよね。言動においても、ネタにおいても。
 ですが、今回の作品の主人公は女性で、なおかつ空回りの具合が足りなかった。

 全体を通しての感想は、
『何もないままに進んでいって、いつのまにか終わった』。
 うーん、今流行の”やおい”ですかね?
 ちょっと失望しました。


 あまり書くことが見当たらなかったので、
 次回予告でもしておきます。

『善の研究 (西田幾太郎・著)』
 知っている人は知っている。知らない人のほうが多いであろう書。哲学書。
 つまり、感想は一ヵ月後くらいになると思われます。

 今、第一編読んでるんですが、
 序盤から面白いです。
 でも難解です。


(次回予告とかいったけど、途中で他の本読むんだろうなぁ)
結構前に読んだ作品ですが、一応。

自分はこの作者をフリーウェアゲームのころから知っていました。ちょうどまだ義務教育を受けてた自分は、買ってもらったPCでゲームをしたくてしたくてたまらず、そして検索で引っかかったのが、彼のサイトだったわけです。
やりこみゲーだったので、自分としては楽しめましたが、その一本だけでしたね、プレイしたのは。
それ以降は、そのサイトにも訪れず、数年の月日が流れ、そして彼がこの作品『エレGY』で受賞。そして思い出す。


 買うきっかけになったのは、帯に書いてあった『小説の進化する瞬間を見た』ですね。
 で、一ページ開いてみて衝撃。
『パンツ』
 おいおい……。

 つかみも抜群。ゆっくりとした調子なのに面白くて、そして飽きない。次のページにいきたくなる、って感じでした。
 十分に面白い作品でした。そして、男の子は読むべきですね。
 恋愛小説なのに、恋愛に固執していないってところかな。そんなところがすごく良くてね。なんだかおじさん感動しちゃったよ。神の愛?違うな、アガペーじゃないんだけど、なんだかすっごく愛に満ちてるぅ、な感じが私はしましたね。

 ここで敢えて私的に述べるのならば、
『悪いところがないな』
 いかなる作品においても、また人生、物事、それらすべてにおいて、悪いところはあるのです。
 文章もそれと同じで、不完成さ故の完成系、なところが必ずあるのですよ。むしろその不完成さがやたら良い!な印象を与えるのですね。
 夏目漱石の作品でも、納得いかない所もあるが、納得する、というか感化されるな部分がありますよね。それが良いんですよ。
 第二積小説と考えられようか、それほどメッセージ性は感じ取られず、ただの自伝小説、娯楽小説ととられよう。

 でも、面白いw

 一読の価値あり
 また、次回作に期待してしまう作品でした
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塩山タカオ
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男性
職業:
文章家を目指す小僧
自己紹介:
死してなお生きる
いや、生きていても死んでいて、
……うがぁー
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